SOMA青い森シリーズは、「間仕切り機能」と「収納機能」と「可動機能」を備えた大型可動式家具のラインナップです。建物という箱の中にもう一つの可動の箱を設ける『BOX IN BOX』という発想により、無限の間取りを可能にし、さらに自在にレイアウトを変えることができるという新しい空間の在り方を実現するための家具です。私たちはこれを「ファニシングユニット」と呼びます。
『BOX IN BOX』とは、特に、都市における限られた面積のマンション空間をスケルトンリノベーションという手法で大きな箱に改造し、その中に家具の配置だけで部屋の構成を作り出していくという考え方です。
SOMA青い森シリーズは、ライフステージや暮らし方の変化に応じて、何度でも空間をリニューアルすることができる「自由」な暮らし方を、スタイリッシュなデザインと機能性を備えた商品としてご提案いたします。
「SOMA青い森シリーズ」の誕生の背景にあるのは、日本の環境と暮らしに合った住まいの在り方に立ち返るという発想です。
本来に日本の住居は巨大な家具もありました。土台・柱・梁以外、壁も含めて建具を中心に可動式でした。
日本の住まいは水平構成で成り立っており、垂直感覚が弱く、空間の立体的な利用がなされてきませんでした。すなわち空間を分割するのは平面的な間仕切りだけで行われてきたのです。しかし、近代の日本の住まい方は、限られたスペースにもかかわらず、そこに個人のプライバシーを守りながら暮らすために部屋を分断し息苦しい密室にしてしまいました。日本の気候を考えると、風通しは重要な要素であり、日本人はその共通認識を身体感覚で身に付けてきました。
日本の空間の特徴は変化をし続ける可能性を含むということです。一つの空間に恒常的な目的を持たせるのではなく、多目的に活用することこそが日本の空間特性でした。そこで、SOMA青い森は、都会のマンション暮らしにおいて、壁からの解放を実現し、日本式住まいの原点に立ち返る暮らし方をご提案したいと考えています。